〔歓迎ムードの神戸・南京町〕
神戸をメーン会場に開かれていた「第九回世界華商大会」は十七日、大阪市の大阪国際会議場で閉幕式を行い、三日間の全日程を終了しました。同大会には世界三十三の国と地域から約三千六百人の中国系経営者(華商)らが参加したそうです。
少し前に大阪で開催された世界陸上は運営はお粗末でイベントもしょぼいと評判が悪かったですが、神戸で開催されたこっちの「第九回世界華商大会」は、これまでで最も素晴らしい大会という評価を得たようです。
ところで、私の日本人のお友達に電話や口頭で「
せかいかしょうたいかい」と言っても、まず通じませんでした。たいていの人は頭の中で「世界
歌唱大会」と漢字変換するみたいです。年配の方でも「せかいかしょうたいかい」と聞いて「世界華商大会」をすぐに連想する方は少なかったようにおもいます。
これが、「せかいかきょうたいかい」なら、かなりの高率で「世界華僑大会」と理解してもらえるのですが・・・・・・
友達に、華僑という言葉には「成り上がり者」という蔑称も含むので、近年は、差別用語に当たるとして、「華僑」という表現を避ける傾向がある、というウィキペディアに載っていた知識を披露すると、
ええっ、じゃぁ、華僑って言葉はつかったらあかんのぉ・・・? と即、切り替えされて返答に困ってしまいました。
少なくとも、私はこれまでに「華僑」という言葉を蔑称として使われたことはないし、そもそも、華僑が差別用語にあたるなどと考えている神戸市民は、いないのじゃないかしらとおもうからです。
私の勝手な想像ですが、これは日本人と華僑の間の問題ではなくて、大陸に住む中国人(経済的に貧しい)と海外に住む華僑(経済的に裕福)の間の問題ではないのかしらとおもいます。
〔神戸市の南京町で16日、世界華商大会開催を祝って披露された地元の有志による「夜光龍」の舞〕
午後8時過ぎ、南京町広場周辺の店舗の照明と大会に合わせて飾られたちょうちんの灯が消され、約20メートルの胴体全体に蛍光塗料を塗った龍が登場。ブラックライトが当てられると、暗闇にピンクや黄、黄緑の鮮やかな色が浮かび上がった。