2009.12.13 Sunday

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米中西部カンザス州ウィチタの教会で31日、妊娠後期の中絶手術を実施するなどして中絶反対グループから強く批判されてきた産婦人科医、ジョージ・ティラー氏(67)が日曜礼拝の最中、男に銃で頭を撃たれ死亡した。 男(51)は逃走したが、約3時間後に警察当局に身柄を拘束された。
中絶の権利をめぐる議論は米国を二分する政治・社会問題。 男の動機は不明だが、事件は政治的な意見の対立によるテロと受け止められている。 中絶の権利や胚(はい)性幹細胞(ES細胞)の研究を容認するオバマ大統領の就任で中絶反対派が強い危機感を抱いていることが背景にあるとみられる。
オバマ大統領は同日、「衝撃を受け激怒している」と事件を非難する声明を発表した。(共同)